解説-表象:
外界に刺激が存在せずに引起された事物,事象に対応する心的活動ないし意識内容のことで,以前の経験を想起することにより生じる記憶表象,想像の働きにより生じる想像表象などが区別される。刺激が現前せずに生じる意識内容という点で,夢,幻覚なども表象の一つとされる。また場合により具体物に対する関係の程度に応じて心像,観念とほぼ同義に用いられる。ただし刺激が現前した場合に生じる知覚像をも表象に含ませ,知覚表象の語が用いられることもある、表象のことがわかれば、 人間を理解することに、大いに貢献するからです。表象の規則的側面に着目すれば表象は、おもに記号論をつかって考察することができる。表象をより広くて曖昧なレベルで分析したければ、象徴に関する理論がある。表象は記号と象徴の中間的な位置づけであると考えると、表象の分析は、さまざまな理論によって分析できることがわかる。表象には、記号がもつ規則性やそれを厳密に分析できるとい う意味から、象徴研究のような幅広い意味理解という意味も兼ね備えているので、もっともルーズで曖昧な意味の総体とも言える。
ラブドール用語:
「表象」とは、簡単にいえば人々が社会のなかで思い描く「象徴」や「イメージ」のことを指す。「女性の身体がどのように表象されてきたか、「少しでも人肌の感触に近づけたい」という職人たちの情熱で、どんどん人間にそっくりな人形が作られていく、ラブドールと一緒に暮らすドーラーの様子、表面をなぞるだけでは見えてこないラブドールとそれを取り巻く人々の豊かな世界が見えてきた。